チャート分析は本当に意味ないの?FX初心者が知るべき真実と活用法
FXトレードを始めたばかりの頃は、こんな悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか?
- チャートの見方がわからない
- チャート分析は意味ないって聞いたことあるけど本当はどうなの?
- どうやってチャートを活用すればいいの?
確かに、FX初心者の方はチャートを見ても、ローソク足や線ばかりで、見方もわからず意味不明に感じるかもしれません。
しかし、チャート分析は、FXトレードで成功するためには必ず必要なスキルの一つです。
この記事では、FX初心者の方に向けて、チャート分析の基本から活用法について、わかりやすく解説しています。
是非この機会に、「チャート分析は意味ない」という誤解を解いて、チャートを味方につけ、FXトレードで負けない為に分析方法の基礎を学んでいきましょう。
FXでよく聞くチャートMT4の基本を覚えよう
FXトレーダーがよく使ってるチャートMT4の特徴は?
FX初心者の方は、まずはFXトレードで最も一般的に使われているチャート「MetaTrader 4(MT4)」の特徴を理解することが大切です。
MT4は、多くのFX会社が採用しているチャートを見るツールで、豊富なテクニカル指標(インジケーターなど)やカスタマイズ性の高さが特徴です。
トレンドラインや平行ラインを引いたり直感的に操作できるチャート画面と、様々な時間軸(1分足、5分足、15分足、1時間足など)でのチャート表示が可能なため、多くのFXトレーダーに愛用されています。
チャートでFX相場の心理を読み取れる?
FXチャートは、価格の動きを視覚的に表現しているものです。
チャートを見ることで、FX相場に参加しているトレーダーの心理状態を読み取ることができます。
例えば、上昇トレンドが続いている場合、多くのトレーダーが買いポジションを持っていると考えられ、逆に下降トレンドが続く場合は、売りポジションが優勢だと判断できます。
そこから他のトレーダーがどこでポジションを持つのか?利確はどこでする?など、これらの心理をチャートから読み取ることで、FX相場の動きを予測していくことが出来るようになるということです。
チャートMT4の設定手順
MT4の設定は、以下の手順で行います。
- 口座開設したFX会社からMT4をダウンロードし、パソコンにインストールする
- MT4を開きログイン画面で口座番号、パスワード、取引サーバーを入力し取引口座に接続する
- 表示したい通貨ペアを「①新規チャート作成」から選択しチャートを開く
- 上部アイコン一覧から「②時間軸(M1、M5、M15、H1など)」で見たい時間足に変え、チャートも「③ローソク足」に変更する
- チャート上で右クリックしてメニュー一覧の一番下「④プロパティ」から、ローソク足や文字色、背景などカラーを好みにカスタマイズしよう
- 上部アイコン一覧の「⑤インディケーターリスト」から使いたいインジケーターを設定する(移動平均線、ボリンジャーバンドなど)
この順番通りに設定を行えば、トレード手法(ロジック)やトレードスタイルに合ったチャート環境を整えることができます。
初めは少し難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると好みのチャート設定が簡単にできるようになるはずです。
FXチャートを理解し、活用することは、FXトレードで成功するための第一歩です。
チャートから相場の心理を読み取り、適切なタイミングでエントリーと決済をすることで、利益を上げることが可能になります。
次は、なぜ「チャート分析は意味ない」と言われるのか、その理由を探っていきましょう。
FXに「チャート分析は意味ない」と言われる理由
なぜFXに「チャート分析は意味ない」という誤解が生まれるの?
FX初心者の間で、「チャート分析は意味がない」という誤解が広まっている理由の一つは、「チャート分析だけでは勝てない」もしくは「成功しているFXトレーダーを見たことがない」と考えている人が多いからだと思います。
確かに、チャート分析はFXトレードで勝つための1つの根拠に過ぎません。
しかし、チャート分析を完全にしないというのは、それこそただのギャンブルトレードになり、「意味ない」むしろマイナスのことをしてしまっているということです。
FXトレーダーにとってチャート分析はどんな役割なの?
チャート分析は、簡単に言えばFXトレーダーが相場の動きを予測するための手がかりを与えてくれるもので、過去の価格動向から、トレンドや相場の反転ポイントを読み取ることができます。
また、チャート上のパターンを認識することで、エントリーや決済のタイミングを決めることもできます。
チャート分析は、FXトレードにおける意思決定をサポートする重要な役割をしてくれています。
FX相場の動きとチャート分析には限界がある?
ただし、チャート分析にも限界があり、FX相場は予測した通りに動くわけではなく、チャート上の指標は、確率的なものということを覚えておきましょう。
また、相場には予期せぬ出来事や、ファンダメンタルズ(世界情勢、経済指標)の影響によって、チャート分析では予測できない動きが起こることも多々あります。
チャート分析は、FXトレードにおいて無視できない存在なのは間違いないのですが、絶対ではありません。
チャート分析の限界を理解した上で、他の分析方法と組み合わせて活用することが重要です。
FX初心者の方は、チャート分析の基本をしっかりと学び、その役割と限界を理解することから始めましょう。
次は、チャート分析の基本について詳しく解説していきます。
FX初心者はチャート分析の基本を覚えよう
チャートで行うテクニカル分析の基礎知識を知っておこう
FX初心者の方は、チャート分析の基本となるテクニカル分析の基礎知識を身につけることが大切です。
テクニカル分析とは、過去の価格データを用いて、将来の価格動向を予測する分析手法で、チャート上に表示されるローソク足の形(プライスアクション)、トレンドライン、移動平均線やボリンジャーバンドなどの指標を使って、トレンドの方向性や転換ポイントを見極めます。
これらの指標を理解し、適切に活用することで、より精度の高いチャート分析が可能になります。
トレンドラインと平行ラインの引き方と活用法は?
トレンドラインは、チャート上の高値や安値を結んだ直線で、相場のトレンドを視覚的に捉えるために使います。
上の画像のように、上昇トレンドの場合は、安値と安値を結んだ右上がりの直線になり、下降トレンドの場合は、高値と高値を結んだ右下がりの直線がトレンドラインとなります。
トレンドラインを引くことで、FX相場の方向性を把握し、エントリーや決済のタイミングをに使うこともできます。
また、平行ラインはに関しては、下の「サポートライン&レジスタンスラインを引いてみよう」の画像の様に、相場に対して平行にラインを引き、よく反発している価格帯の確認やレンジ相場の認識など相場の勢いを測る指標として活用されます。
サポートライン&レジスタンスラインを引いてみよう
サポートラインとレジスタンスラインは、相場の節目となる価格帯を示す水平線です。
- サポートライン:過去に何度も下値を支えた価格帯を結んだ線で、下落トレンドが一時的に止まるポイントとしてラインを引きます。
- レジスタンスライン:過去に何度も上値を抑えた価格帯を結んだ線で、上昇トレンドが一時的に止まるポイントとしてラインを引きます。
また、上の画像の様に、サポートラインとレジスタンスラインを引き、どこまでがレンジ相場か?ブレイク後のエントリーの指標などに使います。
この平行ラインを引くことで、相場の節目を認識し、トレードの判断材料とすることができます。
FX初心者の方は、チャート分析の基本を一つずつ身につけ、テクニカル分析の基礎知識を学び、トレンドラインやサポート・レジスタンスラインの引き方を練習することで、徐々にチャート分析のスキルが向上していきます。
次は、このチャート分析の基本を活用した、具体的なトレード戦略について解説します。
FXを実践してみよう!チャート分析を使ったトレード戦略
FX初心者におすすめのシンプルな戦略
チャート分析を基本を学んだら、実際にFXトレードに活用してみましょう。
例えば、
- トレンドフォロー戦略:トレンドラインを引き、トレンドの方向に沿ってトレードを行う戦略
- 上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売り
- トレンドラインの突破や、転換点に注目
- 移動平均線クロス戦略:3本の移動平均線(短期、中期、長期)を使った戦略
- ゴールデンクロス(短期線が長期線を上抜け)で買い、デッドクロス(短期線が長期線を下抜け)で売り
- クロスしたと同時に、レンジ相場を抜けるタイミングに注目
トレード戦略は、FXでエントリーする上での根拠の1つになるのはもちろん、相場の方向やトレンド相場なのか?レンジ相場なのか?など判断できるようになります。
また、FX初心者の方におすすめなのは、シンプルな戦略から始めることです。
チャートパターンをFXで使いこなすコツ
チャートパターンは、相場の転換ポイントを予測するのに役立ちますので、代表的なパターンとその活用法を見てみましょう。
パターン | 説明 | 活用法 |
---|---|---|
ダブルトップ・ダブルボトム | 同じ高値(安値)付近を2回付けた後、反転するパターン | トレンドの転換かも?を示唆するサイン |
ヘッド・アンド・ショルダー | 頭と肩に見立てた3つの山(谷)を形成した後、反転するパターン | ネックラインの突破を売買シグナルとして利用 |
トライアングル | 上値と下値の範囲が徐々に狭まっていくパターン | ブレイクする方向に沿ってエントリー |
もちろん、まだまだチャートパターンの種類はありますので、チャート分析をする中で見つけていきましょう。
また、チャートパターンだけでなく、他の指標と組み合わせて総合的に判断することが重要です。
デモトレードで練習してみよう
チャート分析を使ったトレード戦略を実践する前に、デモトレードで練習することが大切です。
以下の手順で練習をしていきましょう。
- デモ口座を開設する(多くのFX会社が提供しています)
- 自分の戦略に基づいたトレードプランを作成する
- デモ口座で、あたかも実際の資金で取引しているかのように練習する
- トレードの結果を記録し、自分の戦略の有効性を検証する
- 必要に応じて戦略を修正し、再度デモトレードで練習する
以上の流れを繰り返し、自信がついてから少額の資金でリアル口座でのFXトレードをはじめましょう。
チャート分析を活用し、FXトレードを実践していくことで、徐々に相場感覚が身についていきます。
ただし、チャート分析だけが全てではありませんので、そこも頭に入れてトレードしてみて下さい。
次は、チャート分析以外の重要な要素について説明します。
FXにはチャート分析以外にも重要な要素がある
ファンダメンタルズ分析との組み合わせ
チャート分析は、FXトレードにおいて「意味ない」ものではなく、重要な役割だと上の解説で理解できたと思いますが、それだけでは十分ではありません。
何故なら、ファンダメンタルズ分析との組み合わせが必要不可欠だからです。
ファンダメンタルズ分析とは、経済指標や政治イベントなどの内容や結果を分析し、通貨の価値を評価する方法です。
チャート分析とファンダメンタルズ分析を組み合わせることで、相場の全体像を捉え、FX相場の大きな方向性などより正確な予測が可能になります。
経済指標はFX相場への影響がある?
経済指標の発表は、FX相場に大きな影響を与えます。
主要な経済指標には、GDP、雇用統計、金利、インフレ率などがあり、これらの指標が市場予想を上回れば、通貨の価値は上昇し、下回れば下落する傾向があります。
FX初心者は、経済指標の発表カレンダーを毎日チェックする癖をつけ、その結果を分析して、トレードに活かすことが重要です。
ただし、経済指標の結果は予想通りにならないこともあるので、リスク管理を怠らないようにしましょう。
FXで負けない為にはリスク管理も徹底しよう
FXトレードで負けないためには、チャート分析やファンダメンタルズ分析だけでなく、リスク管理を徹底することが何より大切になります。
リスク管理とは、FXでの損失を最小限に抑えるために、適切なポジションサイズ、ストップロス、リスク・リワード比率を設定することで、1回のトレードで資金の2%以上をリスクにさらさないのが基本です。
また、勝率が50%でも、リスク・リワード比率が1:2以上であれば、長期的には利益を上げることができます。
FX初心者の方は、チャート分析だけに頼るのではなく、ファンダメンタルズ分析やリスク管理にも目を向け、総合的に活用することが大切になります。
次のまとめで、最後にこの記事のポイントの復習をしておきましょう。
FXに「チャート分析は意味ない?」と言わせない!真実と活用法のまとめ
今回の記事では、以下5つのポイントについて解説しました。
- FXチャート分析の基本として、MT4の特徴や設定方法を理解する重要性
- 「チャート分析は意味ない」という誤解が生まれる理由と、チャート分析の役割と限界
- FX初心者がチャート分析を学ぶ上で、テクニカル分析の基礎知識や、トレンドライン、サポート・レジスタンスラインの引き方を身につける必要性
- チャート分析を活用したシンプルなトレード戦略や、チャートパターンの使い方、デモトレードでの練習方法
- FXトレードでは、チャート分析だけでなく、ファンダメンタルズ分析や経済指標の理解、リスク管理の徹底が重要である点
FX初心者の方は、チャート分析を「意味ない」と思わず、基本を一つずつ学びながら、デモトレードで練習を積み、徐々に実践に移行していくことが大切です。
また、チャート分析以外の要素にも目を向け、総合的な理解を深めることで、FXトレードで安定した成果を上げていくことができるでしょう。