スワップポイントおすすめしない理由がある?FX初心者に仕組みを徹底解説
FX初心者の皆さんは、スワップポイントについてこんな悩みを抱えていませんか?
- スワップポイントって言葉は知ってるけど、仕組みがよく分からない
- スワップポイントでも利益を狙いたい
- スワップポイントで損をしないか不安
スワップポイントは、FX取引において重要な要素ですが、初心者にとっては少しハードルが高く感じるのではないでしょうか。
スワップポイントの仕組みや注意点を理解せずに取引を始めてしまうと、思わぬ損失を被ってしまう可能性もあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、FX初心者の皆さんに向けて、スワップポイントの基本的な仕組みからメリット・デメリット、そして注意点までを分かりやすく解説していきます。
スワップポイントを理解し、適切に活用することで、FX取引をより有利に進められるようになります。
それでは、早速読み進めていきましょう。
FX初心者が疑問に思うスワップポイントの基本的な仕組み
スワップポイントってなに?
スワップポイントとは、FX取引で発生する金利のことです。
各国の通貨には金利差があり、高金利通貨を買って低金利通貨を売る取引を行うと、その金利差に応じたスワップポイントが受け取れます。
反対に、低金利通貨を買って高金利通貨を売る取引では、スワップポイントを支払うことになります。
FX取引でスワップポイントが発生する理由
各国の通貨には金利差がある為、FX取引ではその金利差を調整するためにスワップポイントが発生します。
例えば、日本円の金利が1%、米ドルの金利が3%だとすると、円を売ってドルを買う取引では2%の金利差が生まれます。
この金利差がスワップポイントとして受け取れるわけです。
スワップポイントの計算方法
スワップポイントは、通貨ペアの金利差と取引額、そしてポジションを保有する日数によって計算されます。
計算式は以下の通りです。
スワップポイント = (高金利通貨の金利 – 低金利通貨の金利) × 取引数量 × 日数 ÷ 365
例えば、日本円の金利が1%、米ドルの金利が3%、取引額が10万通貨、ポジション保有日数が30日だとすると、スワップポイント = (3% – 1%) × 100,000通貨 × 30日 ÷ 365 = 164円となります。
つまり、30日間ドルを買い持ちしていれば、164円のスワップポイントを受け取れることになります。
ただし、スワップポイントは常に変動するものなので、FX取引を行う際は最新のスワップポイントを確認することが大切です。
また、スワップポイントがマイナスになる通貨ペアもあるので注意が必要です。
スワップポイントの計算方法は、FX業者によって異なる場合がありますので、確認してみましょう!
スワップポイントがFX取引に与えるメリットとデメリット
スワップポイントのメリット
スワップポイントには以下のようなメリットがあります。
- 長期間ポジションを保有することで、金利収入を得られる
- スワップポイントが高い通貨ペアを選べば、大きな収益が期待できる
- 価格変動がなくてもスワップポイントによる利益が見込める
特に、金利差の大きな通貨ペアでは、スワップポイントによる収益が魅力的です。
例えば、2023年8月では、オーストラリアドル/日本円のスワップポイントは1日あたり約50円(1万通貨あたり)となっていて、仮に1万通貨のポジションを1ヶ月間保有すれば、約1,500円のスワップポイントを受け取ることができます。
スワップポイントのデメリット
一方で、スワップポイントにはデメリットもあります。
- 通貨ペアによってはスワップポイントがマイナスになることがある
- 金利差が縮小すると、スワップポイントによる収益が減少する
- ポジションを長期間保有することで、為替変動リスクが高まる
特に注意が必要なのは、スワップポイントがマイナスになる場合です。
例えば、2023年8月では、米ドル/円のスワップポイントは1日あたり約-30円(1万通貨あたり)となっており、仮に1万通貨のポジションを1ヶ月間保有すると、約900円のスワップポイントを支払わなければなりません。
スワップポイントのデメリットがFX取引にリスクとなる理由
スワップポイントのデメリットは、FX取引におけるリスクにつながります。
先ず、スワップポイントがマイナスの通貨ペアでは、ポジションを長期間保有するほどスワップポイントの支払いが増えていきます。
これは、取引手数料を上回るほどのコストとなる可能性があります。
また、金利差は常に変動するものなので、スワップポイントによる収益を当て込んでポジションを保有し続けるのはリスクになり、金利差が縮小すれば、スワップポイントは減少しますし、金利差がなくなればスワップポイントは発生しません。
さらに、ポジションを長期間保有することで、為替変動リスクが高まり、為替レートが大きく変動すれば、スワップポイントによる収益を上回る損失が発生する可能性がある。
スワップポイントは魅力的な収益機会である一方で、FX取引におけるリスクにもなり得ます。
スワップポイントを狙ってFX取引を行う場合は、これらのリスクを十分に理解し、適切なリスク管理を行うことが重要です。
FX初心者にスワップポイントをおすすめしない理由
【おすすめしない理由①】FX取引においてポジションの長期保有リスク
FX初心者がスワップポイントを狙ってポジションを長期間保有するのは、大きなリスクを伴います。
為替レートは常に変動するため、スワップポイントによる収益を上回る損失が発生する可能性があるのです。
特に、経済イベントや政治的な要因によって為替レートが大きく変動した場合、多額の評価損が発生するリスクがあります。
FX初心者の段階では、リスク管理の重要性を十分に理解していないことが多いため、ポジションの長期保有は注意しましょう。
【おすすめしない理由②】FX相場リスクの影響
FX相場は、経済指標の発表や政治的イベントなどの影響を受けて大きく変動することがあり、これらのイベントによって、スワップポイントによる収益を上回る損失が発生するリスクがあるのです。
例えば、予想外の利下げや金融緩和策が発表された場合、通貨の価値が下落し、大きな評価損が発生する可能性があります。
FX初心者は、これらの相場リスクを十分に理解していないことが多いため、スワップポイントを狙ったポジションの長期保有は避けるべきです。
【おすすめしない理由③】海外FX業者によってはマイナススワップポイントが大きい
海外のFX業者の中には、マイナススワップポイントが非常に大きい業者も存在します。
例えば、2023年8月では、USD/JPY(米ドル/円)のスワップポイントが1日あたり-50円(1万通貨あたり)となっている業者もあるのです。
このような業者でポジションを長期間保有すると、スワップポイントの支払いが膨大な額になる可能性があります。
FX初心者は、各業者のスワップポイントを比較検討する知識や経験が不足していることが多いため、こうしたリスクを避けるためにもスワップポイントを狙ったトレードは控えめにすべきでしょう。
以上のように、FX初心者がスワップポイントを狙ってポジションを長期保有することは、様々なリスクを伴います。
為替変動リスクや相場リスク、マイナススワップポイントのリスクなど、初心者には理解が難しい要因が多いのです。
スワップポイントによる収益を安定的に得るためには、相場分析やリスク管理のスキルが必要不可欠になるので、FX初心者がスワップポイントを主な目的としてトレードを行うことは避けましょう!
マイナススワップポイントを少しでも避ける為のFXトレード戦略
【FXトレード戦略①】デイトレードのメリット
マイナススワップポイントを避けるためには、できるだけポジションを短期間で決済することが有効です。
そこで、その日のうちにポジションを持ち、その日中に決済するデイトレードは、スワップポイントの影響を受けにくいおすすめのトレードスタイルになります。
デイトレードのメリットは、スワップポイントによるコストを避けられるだけでなく、FX相場の短期的な動きを捉えてトレードができる点にあります。
為替レートは日中の時間帯に大きく変動することが多い為、この値動きを利用して利益を狙うことができるのです。
デイトレードを行うためには、相場分析のスキルと素早い判断力が求められます。
【FXトレード戦略②】スイングトレードは週をまたがない
数日から1週間程度の期間でポジションを保有するスイングトレードも、スワップポイントの影響を抑えるための有効なスタイルです。
ただし、週末をまたいでポジションを保有すると、週明け世界情勢の影響やFX相場の思わぬ動きで、損失が大きくなる可能性があるので、スイングトレードを行う際は、できるだけ週末(金曜日)までに決済するようにしましょう。
例えば、火曜日にポジションを持ち、金曜日までに決済するようなトレードです。
これなら、スワップポイントのコストを最小限に抑えられます。
スイングトレードでは、デイトレードよりも長い期間ポジションを保有するため、為替変動リスクやマイナススワップポイントの通貨ペアには注意が必要です。
【FXトレード戦略③】スワップポイントの影響を受けないスキャルピング
非常に短い時間でポジションを持ち、すぐに決済するスキャルピングは、スワップポイントの影響を受けないトレードスタイルです。
数秒から数分という短い時間でトレードを繰り返すため、ポジションを保有する時間が限りなく短いのが特徴になります。
スキャルピングでは、わずかな値動きを利用して小さな利益をコツコツ積み重ね、1回のトレードで狙う利益は小さいものの、トレード回数を多くすることで利益を積み上げていくのです。
ただし、スキャルピングを行うには、FX相場の動きを素早く読み取る力と、短時間で的確な判断を下す能力が求められます。
スキャルピングは、取引手数料などのコストがかさむ点には注意が必要です。
以上のように、マイナススワップポイントを避けるためには、トレードスタイルを工夫することが重要になります。
デイトレードやスイングトレード、スキャルピングなど、自分に合ったトレードスタイルを選択し、スワップポイントの影響を最小限に抑えながらトレードを行っていきましょう。
FX初心者がスワップポイントについて注意すべき点
FX初心者がスワップポイントで陥りやすいミス
FX初心者は、スワップポイントに関して以下のようなミスを犯しやすいので注意しましょう。
恥ずかしながら、管理人MJの過去のミスを載せているので、是非参考にして下さい!
- スワップポイントを無理に狙う
- スワップポイントによる利益を無理に狙い、為替変動リスクを軽視してしまうことがあります。それは、為替レートの変動によっては、スワップポイントによる収益を上回る損失が発生する可能性があるということです。
- マイナススワップポイントを見落とす
- 通貨ペアによってはスワップポイントがマイナスになる場合もあります。FX初心者は、スワップポイントがプラスの通貨ペアばかりに目が行きがちですが、マイナススワップポイントの通貨ペアを見落とすと大きな損失に繋がります。
- 金利差の変動を考慮しない
- 各国の金利は常に変動するため、スワップポイントも変動していきます。FX初心者は、スワップポイントがいつも同じだと思っているかもしれませんが、金利差の変動によってスワップポイントが減少したり、マイナスになったりする可能性があるのです。
FX取引でスワップポイント狙う際のリスク管理の重要性
スワップポイントを狙ってFX取引を行う際は、リスク管理を徹底することが何より重要です。
為替変動リスクを軽視せず、適切な損切りラインを設定し、必要以上にレバレッジをかけないことが大切になります。
もちろん、スワップポイントによる利益だけを頼りにするのではなく、FX相場の変動を的確に読み取る力を身につける必要があります。
スワップポイントはあくまでもおまけのようなものと捉え、FX相場を読む力を身につけ、トレードスタイルやトレード手法(ロジック)通りのトレードをしていくのが最重要なことを忘れてはいけません。
以上のように、FX初心者がスワップポイントを狙ってトレードを行う際は、スワップポイントに関する注意点を十分に理解し、リスク管理を徹底することが何より重要です。
また、スワップポイントに頼るのではなく、FX相場の変動を的確に読み取る力を身につけることが何より大切ということを、頭に入れておきましょう。
まとめ
この記事で解説したスワップポイントについて、FX初心者が学ぶべきポイントをまとめると以下のようになります。
- スワップポイントは、通貨ペアの金利差によって発生する
- スワップポイントにはメリットとデメリットがあり、リスク管理が重要
- FX初心者は、スワップポイントを過信せず、為替変動リスクを理解する
- マイナススワップポイントを避けるためには、トレード手法を工夫する
- スワップポイントだけに頼るのではなく、FX相場の変動を読み取る力を身につけることが何より重要
スワップポイントの値については、各FX業者で異なりますので、ホームページなどを確認しましょう!
スワップポイントはFX取引において重要な要素ですが、FX初心者がはじめからスワップポイント狙いのトレードをするのは危険になります。
先ずは、スワップポイントのメリットとデメリット、そしてリスクを十分に理解し、自分に合ったトレードスタイルやトレード手法(ロジック)を身につけることが大切です。